山背古道探検隊・山背人・森田儀春の巻

「陶芸サークル会長 ふれあい人」
森田儀春(もりたよしはる)さん

 お茶づくり探検隊員には既にお馴染みの井手町陶芸サークル森田さん。
 初心者ばかりを相手に、お茶壺づくりを丁寧にご指導いただき、探検隊も非常にお世話になりました。私の茶壺も、燦然と輝きながら、傾いております。

●故郷に戻って
 九州での会社経営の第一線を退かれた後、ふるさとの井手町に帰り、ボランティアを中心とした生活を楽しまれております。「現役時代は家のため、会社のため一筋でしたが、現在は、地域のためをモットーに、陶芸の楽しみを通じ、地域の人々との交流を深めていきたいと思っています」
 現在、サークルのメンバー指導の他、社会福祉団体や、生涯学習の手助けとして、地域に根ざした活動をされております。

●井手町陶芸サークル初代会長
 陶芸サークルの拠点は、山背古道沿いにある、山吹ふれあいセンター。「陶芸サークルの自慢は?」の問いには、「木津川を見下ろすビューポイントで、創作活動が出来ること。もう一つは、施設が充実しており、全国で一番安く、質の高いサークルであると自負しています」
 井手町立山吹センター建設直後、充実した設備の効率的稼働と、住民自らの文芸活動を目指して、サークルの設立に努力され、現在も牽引車役をされております。
 ここで、サークルの活動状況を少し、ご紹介します。
会員数:約30名
活動日:毎週月曜日、9時〜16時
活動費:月2000円プラス土1kgにつき100円
その他:初心者大歓迎です

 「陶芸のおもしろさは、先ず土をさわること、農家出の影響もあり、土には暖かみを感じます。そして、手びねりの素朴さが良い、電動ろくろよりも、手作りの味がする作品を作っていきたく思っております。
 何年陶芸をしても、出来上がりが予想できないのも魅力の一つでしょうか。また、作品には実用性があり、創作活動が生活の一部として生かせることでしょうか。最初は、人にもプレゼント出来ない茶碗で、食卓が溢れますが・・(笑)」

●地域活動を通じて
 森田さんにとって、今後の活動は、陶芸を通じ、小さな個人の文化活動の支援はもちろん、作品販売の収益による福祉団体への寄付などで地域貢献ができることだそうです。
 一人ひとりの文化活動、地域活動が大きく広がり、地域の間の交流が進んでいく。非常に大切なことだと思います。
 「これを機会に、探検隊とも交流を深めていきたい。ただ、週末はボランティアに忙しく、なかなか探検活動に参加できないのが残念ですが・・」

 そうは、おっしゃらずに、探検隊一同お待ちしております。(も)


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山背古道探検隊・山背人・森田儀春の巻 '98.5掲載