皆さん、山城町森林公園では2つの森林ボランティアチームが森の世話をしているのをご存じでしょうか? そのうちの一つ、「みどりの会山城」の代表、西本五十六さんに登場していただきます。
抽選に外れた仲間が集まって
「みどりの会山城」が誕生したのはこんな経緯です。
去年('96年)の春、山城町が森林公園を世話するボランティアを50名募集しました。そこに応募が290名。240名は抽選に外れてしまいました。けれど、人々の「自然に親しみたい」「森林保全をしたい」「体を動かしたい」「仲間と交流したい」...といった様々な思いを感じた西本さんはそんな思いを叶える自由な場を作ろうと一念発起。きっぱりと脱サラして「みどりの会山城」という、京都府下で初めての自主ボランティアチームを呼びかけたのです。そして、5月に50人のメンバーが集まり会が発足しました。
「自由」なのが長続きの秘訣
活動は月2回。第1第3の日曜日です。専門家がいるわけでもなく、自分たちでできることを楽しんでやっているそうです。とはいっても、会の皆さんの腕前はプロ並み。この日もなんと!午前中だけで公園内の川に降りる丸太の階段と丸太の一本橋を作り上げてしまっているのです。川で遊ぶ子供達はまさかこの橋がさっき架けられたばかりだとは思わないでしょうね...。下草刈り、広葉樹の植樹、炭焼き、近隣の自然や歴史を学ぶセミナー、椎茸づくり、などなど幅広い活動内容です。メンバーの活動方法は自由。ある人はチェーンソーで木を除伐し、ある人は切り開いた小道に会の名を彫った板を立て、またある人はそんなメンバーの姿をじっと見守っている。自由なペースが長く楽しんでいける秘訣のようです。
人生二毛作
「人生二毛作です。着ていた服を一度全部脱いだら気持ちいいです。なんでもできるようになりますよ。よく仙人みたいやなぁと言われます。」と、さわやかな笑顔の西本さん。
西本さんの夢は、全国各地の森林ボランティア同士で交流の輪を広げていくことだそうです。実は会の名前「みどりの会山城」とあるのは、これからどんどん仲間が広がって「みどりの会○○」がいくつも誕生したらいいなと思っているんですって。
楽しみですね。(あ)
連絡先はみどりの会山城コーナーを参照して下さい。
「木津町・加茂町・山城町」は平成19年3月12日に合併し「木津川市」となりました。
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